近況報告
どこに向かって,何を目指して頑張っているのかを見失い,毎日余裕がなくてきりきりしていて,肩書きにとらわれている今日この頃。方向性を見失い,色々な人に助けてほしい,手伝ってほしい,助言をもらいたいと訴え,さて自分はどんな人にアドバイスをもらいたいのかなと考えたときに「何か違う」と思った。 どんな人にアドバイスをもらいたいかではなくて,私がどう生きたいかだ。
昨夜から今日にかけて,年賀状を見直したり,SNSの友達リストを見直したり,自分のスマホの写真や日記を見直したりしていた。今までずいぶんたくさんの経験をしてきて,ずいぶんたくさんの人と出会って来た。
人よりもずいぶん時間をかけて在籍した大学・大学院と博士の学位。研究室の先輩,同期,後輩。研究会や学会で出会った様々な先生方。
妊娠と出産。子育て中に出会った様々な人。ママ友とのつながり。いろいろな子育てのあり方。女性が仕事を抱えながら子どもを育てるということ。保育所の先生。
非常勤講師としての教育の中で出会った,たくさんの学生と,先生方。心理学を教えるということ。
自分が病気をして出会った医師,看護師,心理士,栄養士,同じ病気を抱える仲間,その病気に支援者として関わる人々,家族として関わる方々。
今年で私は40代半ば,息子は小学生,夫も少し年上,今の身分で「こうであらねばならない」にとらわれてきて,最近,視野がぎゅぎゅぎゅーっと狭くなっていたが,もっと気楽にいってもいいのではないかと思った。
したいことがたくさんある。まだまだ死ねない。
心理学を続けたい。いま,「心理学の研究を続けたい」と書こうと思ったが,研究を続けたいのかどうかよくわからなくなってきた。研究も続けたいが,何をもって研究とするのか。幅広い。大学で非常勤講師をしてきた経験から,心理学の教育にも関心がある。それから,実践にも関心がある。今まで25年心理学ひとすじできたから,心理学を,続けたい。
精神障害や摂食障害,生きづらさを抱えている人間のひとりとして,何かしたい。その「何か」が何かはわからない。まず自分の健康が先だと思ったりする。心理学を勉強している立場と,患者としての苦しさがわかる立場として,先行く仲間にもいろいろ教えてもらいながら。
本を書きたい。どうやら書くことが好きらしい。発信し続けたい。
もちろん家族が最優先。息子と夫としあわせのかたちを見つけ続ける。
私のアイデンティティは心理学者だとずっと思っていたが,それ以外の面もあるので,別にどうでもいいと思ってきた。
最近「ダイエット幻想読書会」に出ている。終章のタイトルは「世界を抜けてラインを描け!」ということだった。一読すると,結局,自分が何者であるか,どうありたいかというのは,他者との間で育まれるもので,それはいろいろ変わりうるのかなと思った。
今の身分であるのは限られた期間なので,その後はどうなるかわからないけれど,心理学に関わる者として研究と教育の活動は細々とでも続けたいし,そのための努力もしたい。成果は何年かかるかわからないけれど。そして,精神障害や摂食障害や依存症を抱える当事者と支援者をつなぐ何かをしたい。ゆっくり生きていきたいので今後ともよろしくお願いします。