祖母の命日

そういえば今日は祖母の命日なのであった。

他界したのはかなり突然だった。数日前に入院して,早朝電話がかかってきて,「巡回したら息をしていないんですけれど」とのことだった。病気でなく,老いて自然にあちらへいったという感じだった。

この祖母に対して私はかなり複雑な感情を抱いている。祖母のことは好きだった。よく遊んでくれたし,おしゃべりにもよく付き合ってくれた。一方で,母が祖母との関係で悩んでいるのを子ども心に私は知っていた。大きくなるにつれてそれがわかってきた。だから,私は祖母を好きだと思っていいのか,嫌いだと思うべきなのか,よくわからなかった。ちなみに祖母が嫁いできたときに姑にあたる人はいなかったらしい。

だから,ある程度成長してからは,私は祖母に対してあまり優しくなかったと思う。今でも複雑な感情はある。

気丈な人,しっかりした人だったと思う。私が小学生の頃,農作業中に片腕を機械に巻き込み,どちらかの腕(どちらだっけ)のひじから先を失った。それでも全然悲壮感を感じなかった。

通夜の日,斎場の窓から花火が見えたのを強烈に覚えている。