書評「ビブリオバトルへようこそ」
ビブリオバトルという言葉は聞いたことがあって,でもなんなのかよくわからなかったが,友人が公共図書館で開催されたビブリオバトルでチャンプになったと聞いて,児童書だけど借りてみた。
本文p.17~18より引用
(引用はじめ)
(1)メンバーそれぞれが,ほかの人に読んでほしいおすすめの本を持って集まる。
(2)各メンバーは,自分が選んだ本がどれだけおもしろいかを説明する。時間は一人五分。本の魅力をスピーチする人を,バトラーとか,参戦者という。ただし,ミニ・ビブリオバトルといって,三分で行うやり方もある。
(3)それぞれの発表のあとで,二~三分,ディスカッションタイムを撮って質問をしたり,答えたりする。バトラーに対して,批判的なことはいわない。
(4)バトラー全員のスピーチが終わったら,どの本をいちばん読んでみたいと思ったかを投票する。いちばん票が集まった本がチャンプ本に決定!
「つまりね,人気のある本だとか,発表した人の説明が上手だとかは,一切関係ないの。要は,説明を聞いて,その時,どの本をいちばん読みたいって思ったか,そこがポイントなのよ。だから,まったく同じ本でやっても,メンバーがちがえば,チャンプ本も変わるかもしれない。それに,いくらおもしろい本でも,参加したメンバーのほとんどが読んでいたら?」
今さら読んでみたいとは思わない,ということだ。
(引用終わり)
小学生対象の本だけれど(私,小学校高学年~中学生が読むような本もけっこう好きなのです),とてもおもしろくて,自分もビブリオバトルやってみたいなということと,本好きな子どもが増えたらいいなぁと思った。
小説でも伝記でもエッセーでも科学でも図鑑でも。
そしてこの本,主人公がとても元気でいきいきしている!それも魅力
また,ビブリオバトルをする場面で児童たちが紹介した本が全部実在する本というのも魅力だ。
おすすめです。
濱野京子さんは私の好きな作家さんです。