書評「南西の風やや強く」&鎌倉

 

南西の風やや強く

南西の風やや強く

 

 「親に言われるがまま,難関中学をめざし,勉強づけの日々を送っていた狩野伊吹。夏の夜,思いがけない出会いが伊吹をかえていくー」

とカバーに書いてあったので「あぁ,親に言われて,でも自分は受験したくなくて,受動的になって投げやりになっていた少年が,かけがえない何かとの出会いで自分を取り戻して,親の支配から逃れる話なのね」と思ったら,

違った。

↑初めて使った大文字(なんか,ブログみたい←あ,ブログか,これ)

いや,どう違ったかを書くと,ネタバレになるので書かないけれど,そんな単純でない話であったことは書いておく。そして「勉強勉強と言う親に反発する少年の話」ではないことも書いておく。

でもとてもいい話で,主人公の少年も,周りの人間も良い。悪い人が出てこない物語である。吉野万理子さんやられたー。

ところで,この話の舞台は鎌倉なのだが,鎌倉と言えば,先輩に「海街diary」をすすめられた。 

海街diary コミック 全9巻セット

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ところが,私は映画ノベライズ版の方を先に読んでしまった。

 

海街diary (小学館文庫)

海街diary (小学館文庫)

 

 

海街diary (小学館ジュニア文庫)
 

小説で読むとどうしても冒頭の写真のイメージに引っ張られてしまい,そして「舞台は別に鎌倉じゃなくてもいいんじゃないか…」という感じだったので,これからマンガ版を読む予定。予定は未定。