やりたいこととやれること

「やりたいこととやれることは違うよ。あのね,あなたは“やりたい”と思っていろいろやっているかもしれないけれど,いま,体調が悪いのよ。自分では自覚していないかもしれないけれど,話を聞いていると,体調が悪いんだと思う。なのに,やれるやれると思って,いろいろ動いて,結果的に外で倒れたりしているんでしょう? 家事とか仕事とかお母さん業とかやっちゃってるでしょう?  それは,体調が悪いんだよ。やりたいのかもしれないんだけど,やれないんだよ。そのへんちゃんと見極めた方がいいよ。全部自分でやろうとしてるでしょ? やれないことを「やります」って言ってやるのは,断れないから優しいんじゃなくて,自分の能力の過大評価だよ。責任をもってやれないことをやれますっていうのは優しいんじゃなくてただ弱いんだよ。やれないことは,やれませんっていって,あきらめるか頼むかした方がいいよ」

これは,昨日,信頼する友人に私が言われたことです。「やりたいこと」というのは「したいこと」「しようと思っていること」「I want to~」,「やれること」というのは「できること」「責任をもって最初から最後まで行えること」「I can do~」,「やれないこと」というのは「できないこと」「責任をもって最初から最後まで行うことができないこと」「I can not to~」です。

いや,さすが私の友人。私のことをよく見ています。

詳細は省きますが,昨年度後半からこの4月にかけて,自分の能力と状況と体力を顧みずに,本当はできないことまで「したい」と思って,「できる」と思って,引き受けて,結果「やっぱりできませんでした。ごめんなさい」で各所に迷惑をかけまくりました。

大人として一人の人間としてすさまじく恥ずかしくて,穴があったら入りたい,穴がなかったら自分で穴掘ってでも入りたい気持ちですが,ここは,穴に隠れていてはいけないところです。

大人として一人の人間として社会に生きる社会人として「申し訳ありませんでした。ご迷惑をおかけしました。ありがとうございます」と御詫びと御礼を言うことからのスタートです。

余談ですが,このドタバタで各種の諸手続きの公的用紙を発行してもらったり提出しなければならなかったりしたのですが,4月末でいろいろなところを「やめる」「脱退する」5月はじめから「休む」になったので,書類の元号が「平成」「令和」入り混じってたり,「平成31年5月」が消されて「令和1年5月」になっていたり,書類が「1年5月」になっていたり,して変な感じでした。