児童書レビュー一気書き
がんばれ給食委員長 (34) (スプラッシュ・ストーリーズ)
- 作者: 中松まるは,石山さやか
- 出版社/メーカー: あかね書房
- 発売日: 2018/11/30
- メディア: 単行本
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給食の大切さを私も実感すると同時に,児童生徒の”力”を思い知った作品。食べ物は大事。そして,給食という「え,たったそれだけ」と思われることにいかにいろいろな人の手がかかわっているかを実感して面白かった。
子どもでもおとなでも「5・7・5」の中にいかにぎゅっと思いを詰めるか,簡単なようで難しいようで,でも奥が深い!
すみません流し読みでした…。なかなか奥の深い本ではあったのですが,登場人物がカタカナになると私はだめなのかな。えー,内容にふれるとたぶんネタバレになるので書きませんが,同じテーマの短編集だったけれど,「受け入れられる編もあれば”えーちょっとぉ”な編もあった」。まる。
これはいい本だ! いい本だけどネタばれしないように書くのが難しい。書評を書くと絶対ネタばれる。ネタばれるが絶対おすすめだ。あー,ネタバレながらおすすめしたい。おすすめしたいがおすすめする理由を書くとネタばれるー。
これもよかった。子どもにとっても大人にとっても,一瞬の出会いって大事。大人と子どもの間の友情も成立する!
この表紙の女の子,最初からクラスからだいぶ浮いてるけど,強い。でも彼女が強くならざるを得なかった理由を知ると泣ける。「おかしいことはおかしい。間違っていることは間違っている。周りに流されずに,これは間違ったことだと指摘する」ということが難しくなっているのは大人の社会も子どもの社会も同じ(今は)。それをあえてする表紙の女の子。強いけれど実は…。