最近印象に残った本

 

 

坂の途中の家 (朝日文庫)

坂の途中の家 (朝日文庫)

 

 再読だったのだが(実は2年前ほどに読んでいたのに図書館で借りてしまったのだ),そのときよりも実感をもてたというか。

「娘を殺した母親は私かもしれない」と帯にある。子どもを殺すという点では重ならなかったが,その他の夫婦関係や親子関係,主人公や被告人が追い詰められていく様子,主人公=被告人=私 だ! と思った。

 

死にたい、ですか

死にたい、ですか

 

死を考えることができた。死ぬということ,死にたいという気持ち,死ぬしかないという気持ち,その背後で生きるということ,まさに「死にたい、ですか」という話だった