書評「ガラスの壁のむこうがわ」
不思議な感じの表紙です。そして中身はすごく良かったです。
多少ネタバレになってしまうが「性格は明るいのがいいこと」「元気なことがいいこと」「友達といつも一緒にいるのがいいことで,友達がいなくてひとりぼっちでいるのは悪いこと」「暗くて陰気なのは悪いこと」とする世界は,ずいぶん息苦しいものだ。でも大多数の大人はそういうことがいいことだと押し付けてしまうのね…子どもに。
性格はなかなか変えられないし,この性格はいい性格であの性格は悪い性格だなんて言えない。
読みながらすごく息苦しかったが,途中から救いが見えて,良かったです。