書評「たんぽぽ先生」

 私が子どものころから,学級づくりや先生についての物語を書いたら素晴らしい,宮川ひろ氏の「たんぽぽ先生」三部作

  

 

 こんな先生がいたらいいなぁ,と思いながら読みました。1,2,3となっているのは,1学期,2学期,3学期。問題児とされる子どもに対しても決して問題視しないたんぽぽ先生。ひとりひとりの子どもをよく見て,徐々にクラスの結束が強まっていく様子がよくわかります。そして「あのね帳」。口では言えなくても個人ノートで「先生あのね」と書くことでやはり子どもは救われるんだろうなと思いました。

いまの小学校の教育現場にはたんぽぽ先生が存在しうるような余裕があるのかなとも少し思いました。