雨上がり

雨が降る前の,”あ,雨が降るかもしれない”という独特の匂いが好きだ。他方,雨上がりの,湿気を含んだじとっという空気はなんともいえない。好きなのか嫌いなのかと聞かれると実はよくわからない。

雨上がりにもいくつか種類があって,一気に晴れるパターンと,曇りから徐々に徐々に晴れるパターンと,雨があがって曇りになるけれど曇ったままでまた雨になりましたみたいなパターンがある。それぞれ違う気がする。どれも,共通するのは,公園や道の端などの土がどろっとなっているからそこは踏まずに通らなければいけないのと,へこんだところが水たまりになっているからそこも踏まずに通らなければいけないのが,なんとなくスリル。

そして雨上がりには傘を忘れることが多い(笑)。これは「一気に晴れるパターン」の時に多いかもしれない。

雨がざーざー降っている状態も嫌いではないけれど,移動が大変だなとか洗濯物がとかいろいろ思うので,雨が上がるとほっとすることは,する。あぁあがったな,と。

余談だが,小さいとき「雨がやむ」と「雨があがる」の違いがよくわからなかった。「雨がやむ」はあくまで「雨の降りがとまること」,「雨があがる」は「雨が降りやんで好天に向かう状態」らしい。

と考えると,雨があがるというのは,なんだかいいことがありそうな予感というかなんというか。

もっともあがったとみせかけてまた降ることもあるけど。