夏の風物詩
大辞林によると「風物詩」とは「1 風景または季節をうたった詩。2 季節の感じをよく表している事物」だそうで,今から書こうとしているのは2である。
こういうお題になるとどうしても小さい頃の思い出とリンクするのだが…
(1)かき氷機とかき氷
これはセットでないといけない。なぜなら私の幼い頃の思い出とリンクするからである(理由になっているのかいないのか)。
毎年夏休みになると,かき氷機を母が出してくれて「氷でも食べるか」と言って,冷凍庫でかき氷機用につくった大き目の氷を出してくれた。かき氷機といっても,そんな本格的なのでなくて,手でまわすやつだったけど
これそのものではないけど,こんな感じ?
それで,三姉妹それぞれ欲しい人がかき氷をつくる。下に受け皿をしいて。そして母が買いおいてくれていた蜜をかける。みぞれが一番好きだったけれど,みぞれは色が透明だからどれだけかけたら適量かわからないのが難点であった。
(2) エアコン・クーラー
冬はエアコンを使わなかった我が実家だが,さすがに夏はエアコンを使っていた。小さいときはクーラーと言っていたが,エアコンは暖房もできるけどクーラーというと冷房しかできないのかな。
昔々私が小学生のときには,寝室にしかクーラーがなかった。茶の間と台所にもクーラーがついたのは中学生のときだったか。何しろ「30度を超えたらびっくり」という時代だったので,そんなにクーラーは必要なかったのかもしれない。
母はクーラーがあまり好きではなくて,いつも寒い寒いと言っていて,なんでなんでと思っていたが,アラフォー後半になるとその時の母の気持ちはよくわかる(笑)。とにかく涼しいのが好きだった私。クーラーつけよか,と父か母が言うと,とても嬉しかったものだった。
寝室のクーラーは,かなり旧式で,縦型の窓据付のものだった。昔過ぎてAmazonにも載っていない。温度設定もできなくて,微風・弱・強とタイマーのみ。あとは「冷房」と「除湿」があったが,「湿」が読めなかった私は「温」と勝手に変換して「除温」と読み,あぁ温度を除いてくれてるのねと思った(なんのこっちゃ)。
中学生になってから買ったエアコンはちゃんと温度設定もできたもので,そこで宿題をしたり,遊んだり,テレビを見たり。
夕方になって「もう涼しいから消そうか。お母さん寒いし」と母が言うのがなんだか残念だった記憶がある。でもエアコンをつけた部屋から外に出ると,確かに真っ昼間よりは涼しくなっていて,でも蒸し暑い感じはまだ残っているのであった。
今はもう30度超えてもびっくりしない気象条件だし,35度超えるとまぁびっくりという感じだから,温暖化進んだよな,と思う。
母は今でもクーラーがあまり好きではなく,昔の人なので「朝の涼しい間にこてこてやる」と(ほんとに「こてこてやる」という),庭仕事なんかしているけれど,体をいたわってほしいなと思う。