好きな花2~幼い頃の思い出と~

幼い頃の思い出と結び付いて好きな花が,蓮華草である。タンポポの強さ(石と石の隙間からでも生える強さ)も好きだけれど,なぜか幼い頃の思い出は「たんぽぽはあまり見ないのでもったいないもの」であった。それよりも好きなのが蓮華草で,今も好きだ。

近所に「蓮華畑」と言っていいほどの蓮華草生えまくりの田んぼがあった。今ほどうるさい時代でもなかったし(笑),田舎だったし,どんどん摘んで花束にして持ち帰った。

私の母親はあまり体が丈夫でなく,いつも,しんどいしんどいと言っていた。お母さんが元気になればいいな,そんな思いで花束を作って,なんか瓶にさしてた気がする。(すぐしおれたけど)

かんむり作りとか,それなりにはしたが,私は不器用なので(いまも不器用だ),なんていうのかな,花束を結んで花束だらけにする派手なかんむりは作れなかった。というより作り方を本で読んだけどわからなかった。作れたのは首飾り。茎の下の方にすじを入れて穴をあけてその穴に別の花を通す,という単純なやつ。

シロツメクサとかたんぽぽでも遊んだが,蓮華草の思い出の方がより鮮明に残っているし,今も好きなのは蓮華草で,電車の車窓から蓮華畑が見えただけで目がハート形になるくらい好きだ。

幼い頃の思い出でもう1つ,好きというわけではないのだが思い出すのが沈丁花。あれ,1つの花が複数の花から構成されていて1個1個咲くのがおもしろくて,花が終わって落ちた後の1個1個の花を拾ってままごとの道具にしていた。

山茶花の実もいいままごとの道具だったなー

昔は植物や自然が今よりも絶対たくさんあった,と思う。その中で遊んだことは自分の原点になっているかもしれない。

我が子は男の子で,あまり花にはとりたてて興味を示していない(保育所で紹介された花には興味をもつ?)し,かんむりづくりなどしそうにないし,今の家の周りは「自然がたっぷり」というわけでもないが,植物や自然に親しむ機会はもってほしいなぁと思う(でも,虫の類はあんまり好きではないらしい,息子)