好きな花

何か仕事でもなく、義務でもない文章を書きたい気持ちだったので、友達に「お題を出して」と頼んだら来たタイトルがこちら。

ノウゼンカズラの花が好きだ。季節柄目に入るからかもしれない。なんとなく、ぴっとしてしゅっとして気高い感じがする。薔薇や百合の花とはまた違う気高さ。木に咲く花だということもあるかもしれない。

漢字で書くと凌霄花。かっこいいとしか言いようがない。意味は「空を凌ぐ花」

凌霄花(ノウゼンカズラ)

「「凌霄花」は漢名からで、「凌」は”しのぐ”、 「霄」は”そら”の意味で、つるが木にまといつき天空を凌ぐほど高く登る ところから、この名がついた」

大学院生の時、研究を進められる気がどうしてもしなくて、心身ともに参っていた初夏の日、木にぶらさがるように咲くオレンジ色の花を見た。鮮やかなオレンジ色が気になって、あの花は何だろうと調べてみると、凌霄花という花だということがわかり、「空を凌ぐ花」と書いてあった。なんとなくその鮮やかなオレンジ色に勇気づけられた覚えがある。それから毎夏、凌霄花を見ると、あの頃はしんどかったなと思うけれど、それはあまり嫌な思い出ではない。あの頃はあの頃でああするしかなかったなぁとは思う。

私は凛とした女性になりたいとずっと思っていて、ここ10年くらいで「それは私のキャラではない」とあきらめたけれど、凛とした女性にはずっと憧れていて、その象徴である気もする。

花言葉は名声、名誉。英語でTrumpet creeper。かっこいいじゃありませんか。

やっぱり「空に向かう」というところが私としてはポイントが高い。空が好き。決して届かないと知っているからこそ青い澄み渡った空が好き。その空に向かって咲く花。凌霄花

ちなみにそのとき、季節的に夾竹桃の花も見ることが多くて、夾竹桃にもずいぶん元気づけられたものだが、なんだろ、やっぱり凌霄花なんだな。なんですよ。はい。

 

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