大学生の友達づくり

5月になったのに4月の話題だが,朝日新聞大阪版夕刊8面に,「大学,友達づくり手伝います」という見出しの記事があった。大学側が新入生の「友達づくり」を手助けするらしい。大学側が新入生をグループにわけて共通点を探させたり,新入生が出身ごとに分かれて懇談する場を設けたりするらしい。孤立から中退につながることも防ぎたいという思惑もあるそうな。

その記事はネット上にはなかったが,似たような記事がこちら

nikkan-spa.jp

うーん,やっぱり「友達はいないよりいたほうがいいもの」「ひとりぼっちは不安」で,スマホが発達したいま,TwitterやLINE,Facebookでつながっていないと不安なのだろうか。

記事の中に「いまの学生は、素直で真面目ゆえに、孤立したくないし、ちょっとのつまずきで自分が全否定された気になってしまう傾向があるように感じます。」との言葉がある。

そこまで大学がお世話しないといけないのかなという思いはあるが,そういう世の中なのだろうなという気もし,複雑な思いもある。
私は出身の学部自体がものすごく少人数で,確か1学年60人?あれ?そういう「学部」出身なのであまり気にしたことがなく,全員知らない者どうしで,同じ高校出身の人が2人いれば最大値みたいな感じだったので,あんまり参考にはならないのだが。その前に時代が違うのだが。

大学生時代に…もっといえば,人生全体の中で,失敗したりつまづいたりしなくてどうするの??といった思いは,ある。ちょっとのつまづきで自分が全否定された気になってしまう傾向は私自身にあるのであんまりそのへんはえらそうに言えないが,それと,私自身が割と恵まれた環境で育ってきたという自覚もあるので,「何を気楽にそんなこと言うの!?」という反論もあるかと思うが,どんな経験も私は財産だと思う。つらい経験も失敗もつまづきも,そのまっただなかのときはつらいけれど,財産。

もっというと,大学生活で「ひとり」を経験しないでどうする?という気持ちもある。友達がとっていない授業をとったり,授業終了からサークル始まるまでの間,大学内や周辺を散策したり,私は「ひとり」の自由を満喫していた…のは,それなりに学部でもサークルでも友達がいたからかな(ちなみにサークルは第一希望のところに入れず,高校時代の友達にひっぱっていかれて,いつの間にかやめられなくなってたという次第)